─ 26 ─ 人間と文化 月 1  ( 2 単位).対象学部:文系,理,農.担当教員:佐藤 智子 所属部局等:高度教養教育・学生支援機構.開講セメスター: 1 セメスター.科目ナンバリング:ZBH-PCU801J.使用言語:日本語. 1 .‌授業題目:    学習理論入門 2 .‌授業の目的と概要:    学習」をどう理解すべきかに決まった答えがあるわけではありません。この講義では、皆さんなりの「学習」の捉え方を振り返 りながら、状況によって多様に構成されるコンテキストやコミュニケーションの観点から「学習」とは何かについての理解を深め ることを目的とします。    そのために、受講生には、①社会における学習をどう考えるのか、②そのような学習がなぜ必要なのか、③そのような学習をどの ように促し、支援するのか、という 3 点を考えてもらいたいと思っています。これらを考えるために、まずは学習理論および関連 理論の基本を確認し、その理論を受講生が経験と結び付けて理解できるように、様々なワークショップを取り入れますので、積極 的な参加や発言・傾聴を期待します。 3 .‌学習の到達目標:    ① 学習に関する理論の基本を正確に理解する。    ② 自分に身近な学習の現状・課題・今後の展開について、自分なりに分析し意見を述べることができる。    ③ 自らが学習支援者となって社会における学習を支援することができるよう、展望・目的意識を持つ。 4 .‌授業の内容・方法と進度予定:    第 1 ・ 2 回 オリエンテーション   第 3 回  学習」とは何かを考えてみよう!    第 4 〜 6 回 おとなの学び:アンドラゴジー    第 7 〜 9 回 経験と学習    第10・11回 学習理論の歴史:行動主義・構成主義・社会構成主義    第12〜14回 ことばと身体と学習   第15回  総まとめ 5 .‌成績評価方法:    授業への参加度(出席および積極的参加)(30%)    論述課題(50%)    最終リフレクション・レポート(1,200字程度のもの)(20%)    試験は行いませんが、そのかわりに定期的な論述課題を出します。    論述課題では、どれだけの知識・情報を暗記しているかではなく、理論についての一定の理解の上で、自らの意見・考えを論理的 に述べることができているかを評価します。 6 .‌教科書および参考書:    学習の本質 OECD 明石書店  参考書    生涯学習理論を学ぶ人のために 赤尾勝己[編] 世界思想社  参考書    生涯学習の理論 立田慶裕ほか 福村出版  参考書 7 .‌関連 URL: 8 .‌授業時間外学習:    授業時間外に取り組む課題を定期的に出します。 9 .‌その他:    教科書は特に指定しませんが、参考書等を利用して積極的に予習・復習に取り組むことを期待します。    特に予備知識は必要ありませんので、文系・理系問わず、教育や学習に興味があれば受講を歓迎します。    この授業では、グループワークやグループ・ディスカッションを多く行います。