─ 34 ─ 人間と文化 水 1  ( 2 単位).対象学部:文系,理,農.担当教員:山内 保典 所属部局等:高度教養教育・学生支援機構.開講セメスター: 2 セメスター.科目ナンバリング:ZBH-PCU801J.使用言語:日本語. 1 .‌授業題目:    展開ゼミ】汎用的技能ワークショップ:認知的能力 2 .‌授業の目的と概要:    これから10年先の社会はどうなっているのか。その社会で活躍するために、どのような技能を大学で学ぶのが良いのか。この授業 の背景には、このような問題意識があります。そして、その一つの解として、様々な文脈で活用できる汎用的技能の習得があると 考えています。    この授業では、汎用的技能の中でも、特に認知的能力(問題発見、拡散的思考、収束的思考、批判的思考、メタ認知能力など)に 焦点を当てます。知識基盤社会においては、知を理解し、活用し、生み出す能力が求められているからです。実際に大学での学び は、幅広い知識や専門的な知識の獲得だけでなく、知に関する汎用的技能の習得に有効です。    この授業では、ワークショップを通して、様々な頭の使い方の基本を体験します。もちろん、一度のワークショップだけで、頭の 使い方は身に付きません。この授業では、頭の使い方を一通り体験することで、その後の大学での学習を促進することを目的とし ています。 3 .‌学習の到達目標:    知識・理解】様々な思考法の概要やその有効性について説明できる。    関心・意欲】大学で学ぶことのできる知に関する汎用的技能を意識し、正課内/正課外を問わず、その学習機会を発見し、学び 続ける意欲を持つ。    思考・判断】様々な思考方法を体験して、自分の得手/不得手を判断し、自律的な学習計画を立てることができる。    表現・技能】自分自身の考えを把握し、他者に伝わる言葉やイメージにすることができる。 4 .‌授業の内容・方法と進度予定:    第 1 回:ガイダンス    教員の紹介、授業概要および成績評価の説明、アイスブレイク等を行う。    第 2 回・第 3 回:自己紹介    多様な表現や発表方法になれるとともに、自分や他者に関する理解を深める。    第 4 回・第 5 回:問題発見    観察や傾聴などを通して、潜在的な問題やニーズを発見する体験をする。    第 6 回・第 7 回:発散的思考    アイデアを広げるために用いられる様々な方法を体験する。    第 8 回・第 9 回:収束的思考    アイデアを整理するために用いられる様々な方法を体験する。    第10回・第11回:批判的思考    アイデアを吟味する思考を体験する。    第12回・第13回・第14回:メタ認知    グループワークの中で、自分たちの思考や行動を把握し、コントロールする体験をする。    第15回:振り返り    *受講状況を見ながら、適宜、変更する可能性があります。 5 .‌成績評価方法:    授業への貢献度:28%( 2 点×14回)    ポートフォリオ(学習記録):70%( 5 点×14回)    活躍点: 2 % 授業での活躍に応じて、 0 点 -2点を配点。 6 .‌教科書および参考書:    アイデアのつくり方 ジェームス W. ヤング CCC メディアハウス 1988 参考書    考具 加藤昌治 CCC メディアハウス 2003 参考書    発想法 川喜田二郎 中央公論社 1967 参考書    問題解決の心理学 安西祐一郎 中央公論社 1985 参考書    ゲームストーミング Dave Gray ほか オライリージャパン 2011 参考書    ラーニング・ポートフォリオ 土持ゲーリー 法一 東信堂 2009 参考書 7 .‌関連 URL: 8 .‌授業時間外学習:    授業期間中の毎週末に一週間の振り返りをして、ポートフォリオとして提出してもらいます。    加えて、ワークショップに必要な準備を宿題として課すこともあります。 9 .‌その他: