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文科系のための自然科学総合実験- 2
火 4 ・火 5 ( 1 単位).対象学部:文系.担当教員:田嶋 玄一,他 所属部局等:高度教養教育・学生支援機構.
開講セメスター: 1 年次第 2 クォーター.科目ナンバリング:ZDN-ISE106J.使用言語:日本語.
1 .授業題目:
文科系のための自然科学総合実験
2 .授業の目的と概要:
現代社会は,自然科学の成果のもとに営まれている。自然科学を基盤としたさまざまな技術が私たちの社会と生活を支えている一
方,環境汚染や薬害などの負の影響をももたらしてきた.したがって,人文社会科学にとっても,科学技術の成果を享受するだけ
ではなく,自然のしくみを学び,自然科学について理解することは,現代と未来の人間や社会のより深い理解と構想に繋がるであ
ろう.
人文社会諸学の方法論はさまざまであるが,自然科学には実験によって検証を行うという大きな共通性がある.科学的知識は講義
や書物によって学ぶことができるが,実験は実際に手を動かすことによってしか学べない.この科目では,現代社会に関係する 5
つのテーマについて,観察や実験を行うことで自然のしくみについて体験的に学習する.
3 .学習の到達目標:
・ 実験や観察を通して自然に触れる.
・ 自然のしくみを理解し,自然科学における論理性を学ぶ.
・ 現代の社会生活に利用されている自然現象を体験する
4 .授業の内容・方法と進度予定:
初回にガイダンスは行わず,第 1 回から第 6 回までで以下の10の実験課題のうち,文科系のための自然科学総合実験 -1で履修しな
かった 6 回分の実験課題を実施する.
・ 地球科学・環境科学]に関するテーマ: 3 回
地球温暖化のしくみ,地球の気候変化,環境にある放射線
・ 生命科学]に関するテーマ: 3 回
生命の始まり(受精と初期発生の観察),DNA 鑑定
・ エネルギー]に関するテーマ: 2 回
光の電気エネルギーへの変換(太陽電池の製作と特性の実験)
・ 数学の論理性]に関するテーマ: 2 回
現代の暗号,空間と平面の幾何学(すべての地図は間違っている)
・ 身の回りの科学]に関するテーマ: 2 回
犯罪捜査における血痕の検出と蛍の光
味の科学
・ 科学と文化]に関するテーマ: 1 回
弦の振動と音楽(自然の普遍性と音階の関係)
・ 第 7 回には文科系のための自然科学総合実験 -1からのすべての実験課題を振り返るまとめの講義を行う.
・ 第 8 回ではレポートを返却して質問に答える.
5 .成績評価方法:
実験に参加してレポートを提出することに対して基礎点を与え,レポートの内容を評価した点数と合算して評価を行う.文科系の
ための自然科学総合実験 -1のガイダンス時に説明する.
6 .教科書および参考書:
7 .関連 URL:
http://jikken.ihe.tohoku.ac.jp/humanities/
8 .授業時間外学習:
テキストの各章の「はじめに」を読み,どのようなテーマについて実験を行うのか予習する.
9 .その他:
文科系のための自然科学総合実験 -1, 2 を続けて履修することが望ましい.
テキストは受講者に対して配布する.