─ 432 ─ 遊学:ためして、つなげて、ふりかえる 火 5  ( 2 単位).対象学部:全.担当教員:山内 保典,中村 教博,中川 学 所属部局等:高度教養教育・学生支援機構. 開講セメスター: 2 / 4 / 6 / 8 セメ.科目ナンバリング:ZDG-OAR802J.使用言語:日本語. 1 .‌授業題目:    展開ゼミ】遊学:ためして、つなげて、ふりかえる 2 .‌授業の目的と概要:    たとえ話から始めましょう。皆さんは旅をしています。その街には、様々な料理があります。どれも美味しそうです。でも、私た ちの時間も胃袋も限られています。そんなときは、どうしますか。    まずは、ためしてみることでしょうか。試食をさせてもらって、好みに合った料理を探したり、意外な味との出会いに衝撃を受け たり、とても楽しい時間です。もしグループで参加していれば、情報交換もするでしょう。「あの料理が最高だった」とか、「私に 合いそうな料理はなかった?」とか、とても有益な時間です。その上で、「さて、何を食べようか」と考えます。一つのものを思 う存分堪能したり、いろいろ組み合わせたり、ここでしか食べられないものを選んだり、「自分は、今、何を食べたいのか」を考 えると思います。    ここで、料理”を“学問”と置き換えてみてください。皆さんの学生でいる時間は限られており、すべてを学ぶことはできません。 しかし、自分は日本料理が好きだと思っていても、別の料理を試食してみると意外と美味しいかもしれません。同じように、工学 が最高と思っていても、意外と経済学にはまるかもしれません。あるいは、伝統的な各国の料理に、異なる国のテイストを加える 創作料理のように、皆さんが複数の学問をアレンジすることで、とてもユニークな研究ができるかもしれません。    東北大学には様々な学問分野があり、そうした各分野の専門家が 1 時間程度で特定のテーマを解説する“セミナー”と呼ばれるイ ベントが多く実施されています。そうしたセミナーを試食して(ためして)、その情報交換をして(つなげて)、自分の興味や問題 意識の本質を見つめる(ふりかえる)のが、この授業です。 3 .‌学習の到達目標:    ためす:自分の専門分野とは異なるセミナーに参加する意欲とチャレンジ精神を持つことができる    つなげる:自分の興味関心やセミナーから学んだ知見を受講者全員に分かりやすく紹介することができる。参加したセミナーでの テーマや他者の経験談と、自分の興味・考えとの共通点を発見できる。    ふりかえる:自分と向き合い、自分の興味や問題意識の本質を見つめることができる。 4 .‌授業の内容・方法と進度予定:    この授業は、参加したセミナーを授業としてカウントするなど、変則で行われます。また発表会などでは、 2 コマ連続の授業も開 催されます。詳細は、ガイダンスで説明します。   第 1 回  ガイダンス(趣旨説明)   第 2 回  セミナー探し   第 3 回  発表基礎   第 4 回  中間発表会 1   第 5 回  ゲスト授業(予定): 2 コマ連続   第 6 回  中間発表会 2   第 7 回  中間発表会 3 : 2 コマ連続   第 8 回  全体発表会: 2 コマ連続    各中間発表会の間に、各自、学内で開催されるセミナーに参加します(計 3 回)。    ※進度予定は変更される場合があります。 5 .‌成績評価方法:    セミナー・授業への参加(39%)   ・ 3 点×13回    発表会のプレゼンテーション(45%)   ・ 中間発表会 1 ・ 2 ・ 3 (10点× 3 回)   ・ 最終発表会(15点× 1 回)    学びの記録(ISTU 経由)(16%)   ・ 発表会ごとに報告( 4 点× 4 回) 6 .‌教科書および参考書: 7 .‌関連 URL: 8 .‌授業時間外学習:   (1) 参加したいセミナーを調べること( 3 回)   (2) セミナーに参加すること( 3 回)   (3) 中間・全体発表会における発表の準備をすること( 4 回)   (4) セミナー及び発表を振り返ること( 4 回) 9 .‌その他:    異なる分野の学生同士のプレゼンテーションが授業の重要な要素となるため、学生の人数や専門分野次第で不開講になることがあ ります。学部 3 、 4 年生の受講も歓迎します。