─ 436 ─ 「復興」を学際的に考える 月 3  ( 2 単位).対象学部:全.担当教員:窪 俊一,芳賀 満,邑本 俊亮 所属部局等:情報科学研究科,高度教養教育・学生支 援機構,災害科学国際研究所.開講セメスター: 2 / 4 / 6 / 8 セメ.科目ナンバリング:ZDG-OAR802J.使用言語:日本語. 1 .‌授業題目:    展開ゼミ】「復興」を学際的に考える-自らの眼で確かめ、議論し、発表しよう- 2 .‌授業の目的と概要:    東日本大震災という未曽有の災害からの復興をテーマとし、この問題を考える際の基本的な視点と思考の枠組みについて学ぶ。心 理学、歴史学、社会倫理学、科学技術論、メディア論の諸分野からの講義とともに、フィールドワークの体験も取り入れ、復興に ついて学生同士が意見交換を行う。    講義では、ミニットペーパーを活用しつつ、学生からの質問やコメントをもとに双方向性の授業となるよう工夫した仕組みを取り 入れる。    フィールドワークとして被災・復興地域において現場実習を行い、実習後のグループワークでは復興をめぐる具体的な課題を整理 分析し、その成果を報告会で発表しあい意見交換を行う。    なお、現場実習は11月の土曜日あるいは日曜日の 1 日を使って実施予定である。 3 .‌学習の到達目標:   (1) 心理学、歴史学、社会倫理学、科学技術論、メディア論の諸分野から学んだ「被災」や「復興」を考察する際の基本的な視点、 解決されるべき課題等を説明できる。   (2) 被災・復興地域での現場実習を踏まえ、復興をめぐる課題を具体的に把握し、それらをグループワークによって整理分析して 他者に分かりやすくプレゼンテーションすることができる。   (3) 在学中あるいは卒業後の生き方として、各自がこの授業で学んだ成果をどのように活かすかについて、それぞれの立場からま とめる。 4 .‌授業の内容・方法と進度予定:   (1) 10月~ 1 月の月曜 3 講時の授業と11月の現場実習( 1 日コース)を予定している。   (2) 現場実習は、尚絅学院大学エクステンションセンターの支援協力を得て実施する。   (3) 下記の日程は予定であり、変更の場合もある。   第 1 回  10/ 7  オリエンテーション 〔窪〕   第 2 回  10/21 復興と心理:災害と向き合う(1) 〔邑本〕   第 3 回  10/28 復興と心理:災害と向き合う(2) 〔邑本〕   第 4 回  11/11 復興と社会倫理:「ポスト3.11学」に向けて 〔ゲストスピーカー:太田健児尚絅学院大学教授〕    第 5 ~ 7 回 11/17 被災・復興地域での現場実習(名取市での一日実習)   第 8 回  11/18 復興とメディア:災害を伝える 〔窪〕   第 9 回  11/25 復興と科学技術:科学技術の役割 〔ゲストスピーカー:沢田康次元東北工業大学学長〕   第10回  12/ 2  復興と歴史:過去から未来へ 〔芳賀〕   第11回  12/ 9  実習報告内容グループワーク(1)   第12回  12/16 実習報告内容の中間報告会   第13回  1 / 6  実習報告内容グループワーク(2)   第14回  1 /13 現場実習報告会(1)   第15回  1 /20 現場実習報告会(2) 5 .‌成績評価方法:   (1) 成績評価は、学習の到達目標として掲げた 3 つの到達目標に対して受講生がどの程度達成したのかを評価する。   (2) 成績評価の割合は次の通りとする。講義の理解度と積極的な取り組み度(40%)、グループワーク・報告会発表の内容(30%)、 最終レポート(30%) 6 .‌教科書および参考書:    授業の中で必要に応じて参考文献を紹介     7 .‌関連 URL: 8 .‌授業時間外学習:    各分野の講義内容についてその都度復習を行う。現場実習後には報告会に向けたグループワークとして、学生同士の討論とその取 りまとめ作業など、報告準備、資料作成を行う。 9 .‌その他:    授業の進め方や質問等はメールにおいて随時受け付ける。