第90回正午PD会「文化交流のユーラシア大陸〜古代のギリシア・ローマと中央アジア・中国の美術図像」をオンラインにて開催しました。

第90回正午PD会「文化交流のユーラシア大陸〜古代のギリシア・ローマと中央アジア・中国の美術図像」をオンラインにて開催しました。

タイトル:文化交流のユーラシア大陸〜古代のギリシア・ローマと中央アジア・中国の美術図像

発表者:芳賀 満 先生 (学際融合教育推進センター、専門:考古学)

日時:2022年5月18日(水)12:10~12:50 (40分間:発表25分・質疑応答15分)

概要:
四大陸の中で唯一2つの「人種」が棲み、同緯度帯が長いのがユーラシア大陸の特徴で栽培種等の文化交流も盛んである。アレクサンドロス大王に率いられ古代ギリシア・ローマの神々や英雄も東方に征き、その図像が古代アジアの美術に現れる。それは従来の認識のように西洋の「伝播」ではなく、西洋を十全に理解した上での東洋による能動的な「吸引」と解釈すべきであり、その最大の「磁場」は仏教である。さらには黄河流域中原の事例もこの大地の上で辿りたい。ギリシア神話のトロイア戦争が、中央アジアのバクトリアで造形化され、中国北周の貴族夫婦の墓に納められた。但しそこには幾つかのミスがありそれがまた文化交流の真髄で面白みでもある。