第93回正午PD会「初期日露交流と千島アイヌ 」をオンラインにて開催しました。

第93回正午PD会「初期日露交流と千島アイヌ 」をオンラインにて開催しました。

タイトル:初期日露交流と千島アイヌ

発表者:遠藤 スサンネ 先生 (言語・文化教育センター、専門:ドイツ語教育、北方史)

日時:2022年6月27日(月)12:10~12:50 (40分間:発表25分・質疑応答15分)

概要:
日本北辺(北海道、千島列島、サハリン島)と北太平洋地域(カムチャツカ、アリューシャン列島、アラスカ海岸)には、昔から多くの先住民が居住していた。18世紀になると、日本とロシアがこの地域で活動を始め、先住民と接触し、また日本とロシアの間でも接触が行われた。日本・ロシアとアイヌの接触の舞台となったのは、主に千島列島と蝦夷地(北海道)であった。本報告では、日本、ロシア、アイヌの接触に焦点を当て、まず松前藩の蝦夷地における活動と千島交易、またロシア人が北太平洋地域に到達した経緯やその活動に触れてから、1778/79年の蝦夷地における日露の交渉を取り上げ、千島アイヌが日露の接触にどのように関わったかを概説する。