「学びの転換科目パッケージ」とは
いま急速に科学技術やグローバル化が進展するなか、世界的に教養教育の価値が見直されつつあります。知識の高度化・専門化が進行し、特定分野に閉じられた視野の狭い専門知識だけでは世界の急速な変化やグローバルな課題に対応し切れなくなっているからです。
東北大学では、学士課程教育(「学部段階での教育」のことです)として「全学教育」と「専門教育」が提供されています。このうち、「全学教育」が教養教育となります。平成29年度には、総合研究大学としての東北大学の強みを活かし、全学教育として約2,100科目が多彩な領域で提供されます。また卒業に必要な単位数の約3分の1が全学教育となっています。
なぜ、これほど多くの全学教育が必要なのでしょうか。それは知識・能力・経験を豊かにし、思考の幅を広げるためには、「全学教育」の授業がとても大切だからです。一つの分野やテーマを深く掘り下げることのできる専門教育とは異なり、「全学教育」は、自分の知らない新たな世界に踏み出し、知識や経験を広げる絶好のチャンスなのです。
一方、特定の学部・学科に入学を果たした皆さんは、できるだけ早く専門教育を学び、専門性を身につけたいと期待に胸を膨らませていることでしょう。そのため、全学教育で何を受講すれば良いのか、悩んでします人もいると思います。
そこで、東北大学高度教養教育・学生支援機構では、私たちが担当する一部の科目について、「5つの学習経験」(「分野を越えて学ぶ」「発見して学ぶ」「国境を越えて学ぶ」「読んで書いて学ぶ」「協働して学ぶ」)を軸に整理しました(2017年度版はこちら)。多様な学習経験を積むことで、高校教育から大学教育への学びの転換が進み、専門教育へと橋渡ししていけると考えています。
そのうち、積極的に受講してもらいたい科目については、「おススメ科目」で詳しく紹介しました。これらは皆さんの学びの転換を図りつつ、知識・能力・経験を大きく広げてくれる科目です。また私たちの提供している科目の一覧も掲載しています(シラバスも見えます)。計画的に授業を選択し、学び、成長していくため、このページを活用してください。